事業と製品

ビスアリルナジイミド(BANI)

BANIは、熱硬化性イミド樹脂の一種です。硬化前のBANIは、多くの汎用溶剤に溶けること、エポキシ樹脂をはじめ多くの樹脂との相溶性に優れていること等の特長を持っています。また、硬化後のBANIは、ガラス転移点が300℃以上の高い耐熱性を示します。

  分子式 CAS No. 構造式
BANI-M C37H34N2O4 91865-54-2
R=
BANI-X C32H32N2O4 91865-54-2
R=

※BANI-M化審法:厚生省生衛第1109号・平成09.09.17基 第14号

代表性状

項目 単位 代表性状 試験方法
BANI-M BANI-X
モノマー物性 外観   黄褐色個体 淡黄色個体 目視
融点 75 40  
比重(23/23℃)   1.128 1.213 JIS-K-7232
硬化物物性
 (硬化条件;250℃×24h)
曲げ強度 mPa 120 140 JIS-K-7203
Tg(ガラス転移点) 339 308 TMA法
耐熱性
5%重量減少温度
440 437 TGA法
線膨張係数
(25℃~Tg)
/℃ 5.15×10-5 4.83×10-5 TMA法
吸水率 wt% 1.1 0.75 JIS-K-7209
誘電率 (1MHz) at25℃ 3.0 3.09 MIL-P-55617
(1MHz) at250℃ 2.8 2.89
(1KHz) at25℃ 3.27 3.18

適用法令

項目 BANI-M BANI-X
消防法 指定可燃物
(可燃性個体類 3,000kg)
指定可燃物
(可燃性個体類 3,000kg)

溶解性

表2に示すように硬化前のBANIは脂肪族アルコール、脂肪族炭化水素を除くほとんどの有機溶剤に可溶です。このように優れた溶解性を示すため、用途に応じて適切な溶剤を選択することができます。

表2.BANIの各種有機溶剤への溶解性

溶剤 樹脂
BANI-M BANI-X
メタノール ×
メチルエチルケトン(MEK)
トルエン
キシレン
ジメチルホルムアミド(DMF)

○:可溶, △:一部可溶, ×:不溶, テスト条件:室温, 40wt%

相溶性

BANIは低分子量のモノマータイプのイミド樹脂であるため様々な樹脂に高い相溶性を示し、幅広い組成で混合することが可能です。

※BANIと相溶する樹脂は、下記の通りです。

フェノール樹脂、エポキシ樹脂、シリコーン樹脂、フッ素樹脂、熱可塑性ポリイミド等BANIの特性を利用して、樹脂の改質、変性等を容易に行うことが可能です。

単独硬化物の耐薬品性

表3に示すようにBANI硬化物は多くの薬品に対して優れた耐性を示します。

表3.樹脂単独硬化物の耐薬品性

樹脂 硬化条件 薬品
硫酸
20wt%
NaOH水溶液
20wt%
メタノール キシレン MEK DMF 灯油
BANI-M 250℃×24h

[試験条件]

  • 試験片: 50mm×50mm×40mm
  • 試験方法: 室温浸漬
  • 試験期間: 7日

主な用途

樹脂改質剤、耐熱塗料、耐熱接着剤、含浸レジン、注型材料等

適用法令

消防法 指定可燃物(可燃性固体類)(指定数量:3,000kg)

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